8月20日、エルプラザ札幌大ホールで開催された、同志社大学 太田肇教授の講演を聴講してきました。
人間の本能的な欲求のうち、物質的に満たされた日本人が欲することの多い『承認欲求』。私は、『他者から認められたい』という欲求の事だと理解していたのですが、それ以外にも『自分で自分を認めたい』という欲求も含まれており、とても広い概念であることを知りました。
日常生活の様々な場面で顔を出す承認欲求は、モチベーションアップや自己成長のエンジンになる一方、最近問題になっている『バイトテロ』や『うつ』、『パワハラ・セクハラ』といった社会問題の原因にもなることをお話ししていただきました。
また、近年の『期待されたくない』症候群についても、『親・上司・同僚の期待に応えたい』『~せねばならない』という承認欲求の負の部分に起因するものであること、その原因として『褒めるばかりで叱らない』教育によって、子ども(若者)たちが期待に押しつぶされてしまうこと、対策として『叱る』のではなく、『冷静に改善点を指摘する(負のフィードバックも与える)』ことが有効である、とのお話をいただきました。
仕事にも、教育にも、そして自分自身のより良い生き方のためにも、様々な面で活かしていけそうな、有意義な講演でした。